木造軸組工法(在来工法)
木造軸組工法は、柱や梁、土台などを組み合わせた骨組(架構ともいう)が基本です。日本に伝わる伝統的な工法で、「在来工法」とも呼ばれています。
現場ではまず、基礎コンクリートの上に土台を据え付けます。次に柱を建て、梁を渡し、小屋を組んで棟木(むなき)を載せると骨組が完成します。この工程を建て方といいます。
骨組が完成したら、屋根工事、外部の窓や外壁の下地工事へと進みます。続いて床や壁、天井などの下地部分の工事となり、同時に電気の配線工事や水道の配管工事などが途中に入ります。その後、階段やドアなどの枠をつくる内部造作工事へと続き、これが終わると大工工事はほぼ終了で、仕上げの作業へ移り、平均4~6ヵ月程度で家が完成します。一般的に間取りの自由度が高く、増改築がしやすいといわれています。
木造軸組工法では、柱と土台・梁で囲まれた四角の中に筋かいという斜めの材を入れて地震などによる揺れを抑える、耐震対策が施されます。同じ四角の中に受け材を設け、構造用合板などを張り付ける方法もあります。また日本の伝統、神社や仏閣などのように、できるだけ釘を使わずに木材を接合する宮大工の『木組』といわれる伝統工法もあります。
木造軸組工法と2×4工法のメリットはそれぞれありますので、工務店に相談すると良いでしょう。