2×4工法
2×4工法は、基準部材の公称断面が2インチ×4インチであることから名付けられました。法律上の名称は、『枠組壁工法』と言います。枠をつくり、合板などの面材を張って壁をつくります。
現場では基礎工事の後に、軸組工法と同様に土台の据え付けから始めます。次に1階床の枠組をつくり、面材を張り付けてパネル状にします。この床面が壁枠組(壁体パネル)をつくる作業台になります。壁枠組を起こしていく順序も合理的で、外周壁から内壁、大きい壁から小さい壁と順序よく進みます。1階が完成したら2階も同様に組み立て、小屋組を完成させて構造体が出来上がります。
そして屋根工事や外部建具取り付け、天井下地、内壁の石膏ボード貼り付けと続き、造作工事や内装・外装を仕上げて完成します。
配線や配管はボードを張り付ける際に施工します。
この工法は、壁がバランスよく配置することで地震や風圧、屋根や床の荷重に耐えるようになっています。構造部材の組み立てがすべて釘や金物できん結され、現場の大工作業は徹底して省力化されるため現場の生産性が高く、工期は他の工法と比べると短くできるといわれています。
製材寸法は、下記表のようになります。一般的には2×4工法が採用される場合が多いようですが、幅が増すごとに外壁面のスタッド(柱)が大きくなり、断熱材の厚さが増し、より断熱性が高まるといえます。ただし、断熱材の品質や取り付ける窓の種類なども加味して断熱性を考慮する必要があります。
≪製材の寸法≫
単位:インチ | 単位:㎜ |
2×4 | 38×89 |
2×6 | 38×140 |
2×8 | 38×184 |
2×10 | 38×235 |
2×12 | 38×286 |
工法や使用する部材など、対応の自由度が高い工務店に相談すると良いでしょう。