#15

要望：「古びたレンガを幾度となく修復してきた古い壁のようにしたい」

非現実的な殺伐とした風景。インダストリアルなＮＹブルックリン地区の廃墟の倉庫を彷彿させるテーマで、デザインコンクリートを施した撮影スタジオ。

ベースとなった鉄骨造のビル自体のそれとなく赴きのある風情が、さらに雰囲気を醸し出している。4面ある壁面それぞれに歴史を感じさせるストーリー展開を施工前にイメージするところからスタート。

施工途中では、クライアントから「リアルすぎる」と言われる程の完成度で「モデルはあくまでも人だから」とのことで、軌道修正を施した。

レンガは1個として同じ表情のものはなく、また真似もできないというところがこのデザインコンクリート（造形モルタル）の面白さである。

クライアント様の声

あまりにリアルすぎて驚きました。当初はここまでやることを想定しておらず、撮影用の背景程度ということで考えていたのですが、提案段階から施工のご説明を受けているうちにワクワクと期待が高まってきました。モルタルを塗り終わるころにはその変化を見るのが楽しくて、毎日ように現場に通ってしまいお邪魔してしまいました。

4面の場面展開が異なるのと、照明をあてる角度でさらに別の風情に変化を変えられるので、撮影背景にはもってこいの仕上りになりましたこと、本当に感謝しております。ありがとうございました。

また別のセットをお願いすることもありますので、引きつづきよろしくお付き合いくださいませ。