インテリアスタイル《モダン》
モダンスタイルにも多様な種類があり、イタリアンモダン、アメリカンモダン、北欧モダンなどがあげられます。
代表格がイタリアンモダンですが、現在の日本では、ナチュラル志向の傾向から、アメリカンモダン、北欧モダンに人気があります。
イタリアンモダン
イタリアンモダンは、有名建築家がデザインした独創的で存在感たっぷりの家具は、デザイン志向の人に指示されています。
マリオ・ベリーニ、ジオ・ポンティ、トビア・スカルパなど、有名建築家の手による家具が多いのも特徴です。
ソファやチェアの張り地には革など上質な素材を使い、色は黒やこげ茶などのほか、空間のポイントになる鮮やかな色もあります。
収納家具やテーブルには、鏡面仕上げのものやガラスや天然石、金属を使ったものが多く見られます。

アメリカンモダン
アメリカンモダンは、フィフティーズやミッドセンチュリーとも呼ばれる50年代に流行したスタイルのリバイバルです。
家具は高度の技術力と資本力を背景に、機能主義モダンデザインが主流となり、合成樹脂(プラスチック)やアルミ、金属、合板などの新素材でつくられたスタイリッシュでシンプル、機能的なデザインです。
チャールズ・イームズ&レイ・イームズは、アメリカンモダンを象徴する夫婦デザイナーです。成形合板やファイバーグラスなど新素材を活用し、「美しく、機能的で、多くの人が使えるデザイン」を追求しました。イームズラウンジチェアは現在でも世界的な名作です。
ジョージ・ネルソンは、有名な家具メーカーである、ハーマンミラーでデザインディレクターを務め、遊び心のあるモダンデザインを数多く生み出しました。独創的なデザインであるボールクロック、マシュマルソファが有名です。
フローレンス・ノルは、アメリカを代表する建築、家具デザイナーであり、家具ブランド「Knoll(ノル)」の発展に大きく貢献した人物です。オフィス空間デザインの先駆者。建築と家具を統合した洗練されたモダンスタイルを確立し、現代のオフィスデザインにも大きな影響を与えています。
エーロ・サーリネンは、フィンランド出身の著名な建築、デザイナーであり、脚を一本にまとめたチューリップチェア、チューリップテーブルなどの家具デザインや、ニューヨークのTWAターミナルなどの建築で知られています。彫刻のような有機的フォルムが特徴です。
ジョージ・ナカシマは、20世紀を代表する日系アメリカ人の家具デザイナー・木工家で、天然木の本来の美しさを活かした作品で世界的に知られています。シンプルなモダンデザインと日本の木工文化を融合させた存在です。日本国内では香川県高松市に専門のジョージナカシマ記念館があります。
このように有名デザイナーを多く輩出したミッドセンチュリーのデザインは、お部屋にひとつ椅子やテーブルを置くだけでも、雰囲気がガラリと変わり、おしゃれに生まれ変わります。
独創的だからこそ、室内全体のアクセントになり、ベースが木の質感、または、無機質なコンクリートであっても、その両方にマッチするので、お部屋づくりの演出がし易いデザインであるといえます。

北欧モダン
北欧モダンは、普遍的でシンプルなインダストリアルデザインに、ナチュラルな自然素材などを取り込んだ穏やかで心地よさを大切にするスタイルです。
機能的でシンプルなフォルムのなかに、自然さや温かみを感じさせる色や光で彩られたデザインは、明るく落ち着きのある空間を生み出します。
北デザインを代表するデザイナンーには、ピーコックチェア、Y-チェアで知られるハンス・J・ウェブナー、セブンチェア、アントチェアなどのアルネ・ヤコブセン、ペリカンチェアのフィンユールらがいます。
北欧モダンを代表するデザイナーは、デンマークの建築界、アルネ・ヤコブセン。、シンプルで機能的なデザインの象徴で、セブンチェア、エッグチェア、アントチェアで有名です。
著名な家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーは、生涯で500脚以上の椅子をデザインした「椅子の巨匠」として世界中で愛されています。木の美しさと職人技を重視したYチェア(CH24)、ピーコックチェアが有名です。
ポール・ケアホルムは、スチールなどの金属と天然素材を組み合わせた、シャープでミニマルな家具(PK22など)で知られています。
フィン・ユールは、「家具の彫刻家」と称され、有機的で美しい曲線美を持つ数々の名作を生み出し、「世界で最も美しい肘掛けを持つ椅子」と評される代表作No.45が有名です。
フィンランドの家具デザイナー、アルヴァ・アアルトは、美しい「波」をモチーフにしたガラスウェアや、曲げ木を使った家具(曲木技術)は、現代でも世界中で愛されています。
エーロ・アールニオは、インダストリアルデザイナーで、FRP素材を用いた球体型のボールチェア、バブルチェアなどで知られています。
スウェーデンを代表する家具デザイナー兼建築家、ブルーノ・マットソンは、日本の「天童木工」の家具デザインを手掛けたことでも広く知られています。
北欧もまた、多くのデザイナー、建築家を輩出しており、北欧モダンの家具は、天然木、木の質感にもマッチし、現在日本で人気のある、ナチュラルモダンスタイルに、取り入れ易いデザインであるといえます。
